上勝町の大自然で
採れる"お茶"
上勝阿波晩茶とは
阿波晩茶は徳島県の山間部で作られる、ゆでて漬け込み乳酸菌発酵させた独特の風味のお茶。
古風な製茶技術を伝えているとして、日本の茶をめぐる食文化を考える上でも注目され、2021年3月には国の重要無形民俗文化財に登録されました。
中でも上勝町産の茶葉を使い、町内で加工したものを「上勝阿波晩茶」と呼びます。
ほかの阿波晩茶に比べて、一般にゆでる時間が短く、さわやかな香りと味、色が愛されています。
カフェインが少ないため乳幼児から妊婦、ご年配の方まで飲用でき、抗アレルギーの作用もあります。
ちなみに、協会では下記のように規定しています。ご参考まで。
日本茶の一種で後発酵茶。嫌気的バクテリア(主に乳酸菌)発酵茶の阿波晩茶の中で、特に産地は徳島県勝浦郡上勝町に限定して、同町内にて栽培、収穫、製造(加工)された茶葉を100%使用したもの。
原料は、学名カメリア・シネンシスの葉・芽・茎(以下「茶葉」という)を使用する。
製造工程は、茹でる、揉捻、漬け込み、桶出し、天日乾燥の順で行われる。
【特徴】
・カフェインの含有量が極めて少ないため、赤ちゃんや妊婦さんでも安心して飲むことができる。
・抗アレルギー成分が入っており、花粉症や鼻炎などのアレルギーに効くと言われている。
・昔ながらの伝統的な製法で作られるため希少価値の高いお茶。
〜お茶ができるまで〜
①摘む
7月から8月中旬頃。成長して分厚くなった茶葉を手摘みで収穫。
②茹でる
沸騰した釜の中で茹でることで、雑菌を殺す。茹で汁は桶に漬ける際に使う。
③擦る
茹で上がった茶葉はすぐに揉捻機か木製の舟という道具ですりつぶす。
④漬ける
桶に茶葉を入れ、杵で突いて空気を抜く。2〜4週間発酵熟成させる。
⑤干す
桶だし後、2〜3日天日干し。乾燥後は、選別作業を行い出荷される。
上勝阿波晩茶の伝統を継承し、産業としての発展を目的として設立。上勝町内の生産農家や販売店を中心に醸成されている。
上勝阿波晩茶協会とは